以前の私は、
仕事はガッチリ、しっかり、ちゃんとやらなきゃ、
と思っていました。
頼まれたことは、
できるだけ完璧に。
抜け漏れがないように。
細かいところまで確認して。
相手から何も言われなくても、
「ここまでやっておいたほうがいいかな。」
と先回りする。
それが、
「仕事ができる人」だと思っていたのかもしれません。
でも今は、
少し考え方が変わりました。
仕事をちゃんとやることと、
何でも100点にすることは、
同じではないんですよね。
大切なところは、
ちゃんとやる。
約束したことは、
守る。
でも、
すべてを完璧にしなくても、
仕事はちゃんと終わる。
むしろ、
全部を完璧にしようとするから、
時間がなくなって、
疲れて、
本当に大切なことがおろそかになる。
40代になった今、
ようやくそんなことが、
少しずつ分かってきました。
若い頃は、それが「責任感」だと思っていたんです。
若い頃は「全部やる」が普通だった
若い頃の私は、
仕事を頼まれたら、
できるだけ全部やろうとしていました。
言われたことだけではなく、
「これもやっておいたほうがいいな。」
「ここまで調べておこう。」
「念のため、これも確認しておこう。」
と、
どんどん仕事を増やしていく。
それが、
責任感だと思っていました。
そして、
細かいところまで気がつくことが、
「仕事のできる人」なんだと思っていました。
頼まれたこと以上にやる。
先回りして準備する。
誰かが困る前に、
自分が動く。
そんな自分を、
「ちゃんと仕事をしている。」
と思っていたんだと思います。
もちろん、
それで助かったこともあります。
実際、
若い頃は体力もありました。
時間も、
今よりありました。
多少無理をしても、
「まあ、なんとかなる。」
で乗り切れた。
だから、
「全部やる」
という働き方に、
あまり疑問を持っていなかったんだと思います。
むしろ、
「全部できる自分でいたい。」
そんな気持ちも、
どこかにあったのかもしれません。
細かくやりすぎると、大切なことから外れてしまう
でも、
何でも細かくやろうとすると、
別の問題も出てきます。
一つの仕事に、
時間をかけすぎる。
その間に、
別の仕事がたまっていく。
「あれもやらなきゃ。」
「これも終わってない。」
と、
どんどん焦ってくる。
本当なら、
そこまで時間をかけなくてもいい仕事まで、
「せっかくだから、ここまでやっておこう。」
と、
どんどん深掘りしてしまう。
そして気がつくと、
一番大切な仕事に、
十分な時間を使えなくなっている。
これって、
本末転倒ですよね。
一つひとつの仕事を、
丁寧にやっているつもりなのに、
全体を見ると、
大切なところに力を使えていない。
そんなことが、
私にもありました。
「完璧にやること」に集中するあまり、
「何のために、この仕事をしているのか」
を忘れてしまう。
細かいところを100点にすることより、
全体として、
ちゃんと仕事を終わらせることのほうが大切な場合もあります。
今なら、
そんなふうに思います。
全部を完璧にすることが、
「ちゃんと仕事をする」ということではない。
大切なところを見失わず、
必要なところに、
必要なだけ力を使う。
それも、
仕事をちゃんとやるということなんですよね。
「言われたことだけやっときゃいい」の本当の意味
以前、
「言われたことだけやっときゃいい。」
という言葉について、
自分なりに考えたことがあります。
この言葉だけを見ると、
「最低限しかやらない」
という意味にも聞こえます。
でも、
私が伝えたいのは、
そういうことではありません。
言われたことを、
雑にやるのではない。
必要なことは、
ちゃんとやる。
でも、
必要以上に、
自分で仕事を増やさない。
そこに力を使いすぎない。
「やらなくていいことまで、頑張らない。」
つまり、
そういうことなんだと思います。
若い頃は、
全部を網羅しようとしていました。
「これも必要かもしれない。」
「念のため、ここまでやっておこう。」
と、
どんどん自分で仕事を増やしていた。
でも、
今は追いつきません(笑)。
仕事も、
生活も、やることは次から次へと出てきます。
だったら、
「何をやるか」だけではなく、
「何をやらないか」
を決めることも、
大切なんじゃないかと思っています。
全部をやらない。
全部を完璧にしない。
それでも、
本当に大切なことは、
ちゃんとやる。
それが、
今の私にとっての
「言われたことだけやっときゃいい。」
なのかもしれません。
100点を目指すより、大事なところを外さない
仕事には、
「ここだけは絶対に外してはいけない。」
というポイントがあります。
納期。
約束。
お客さんとの確認。
数字。
安全。
そういうところは、
ちゃんとやる。
でも、
すべての部分を、
同じ熱量で100点にする必要はない。
60点でいいところもある。
80点で十分なところもある。
誰かに任せてもいいところもある。
後回しにしていいこともある。
そうやって、
仕事の中にメリハリをつける。
それが、
「適当にやる」ということではなく、
「大切なところに力を集中する」
ということなんだと思います。
完璧を手放すと、余裕が生まれる
全部を完璧にしようとすると、
当然、
時間も心も削られます。
一つの仕事に時間をかけすぎれば、
次の仕事に追われる。
次の仕事に追われれば、
また焦る。
焦れば、
確認が雑になったり、
本来なら気づけることを
見落としたりする。
そんな悪循環にもなります。
でも、
「ここまででいい。」
と決められるようになると、
少し余裕ができます。
その余裕があれば、
次の仕事に落ち着いて取りかかれる。
人の話も、
ちゃんと聞ける。
周りの状況にも、
目を配れる。
そして、
「ここ、ちょっとおかしいな。」
という小さなミスにも、
気づきやすくなる。
何より、
仕事が終わって家に帰ったあと、
仕事のことをいつまでも
引きずらなくて済むようになりました。
以前は、
「あれ、ちゃんとやったかな。」
「もっとやっておけばよかったかな。」
と、
家に帰ってからも
仕事のことを考えていたような気がします。
でも今は、
「まあ、今日はここまで。」
と、
仕事を仕事場に置いて帰る。
それも、
大切なことなのかもしれません。
完璧を手放すことは、
仕事の質を下げることではない。
むしろ、
余裕ができることで、
本当に大切なことに
力を使えるようになる。
だから私は、
完璧を手放すことを、
長く働き続けるための工夫
なのだと思うようになりました。
40代には、40代の働き方がある
若い頃と同じように、
全部をやろうとしても、
なかなか追いつきません。
体力も、
集中力も、
時間も、
限りがあります。
以前なら、
「もっと頑張ればいい。」
と思っていたかもしれません。
でも、
今は少し違います。
これは、
悪いことではないと思うんです。
若い頃には、
若い頃の強さがある。
体力がある。
勢いがある。
多少の無理も、
「まあ、なんとかなる。」
で乗り切れる。
でも、
40代には、
40代だからこそ持てるものがあります。
それは、
経験です。
これまでたくさん仕事をしてきたから、
「これは急がなくても大丈夫。」
「ここは大事だから、ちゃんとやろう。」
「これは自分がやらなくてもいいな。」
「この人に任せたほうがうまくいく。」
そんな判断が、
少しずつできるようになりました。
若い頃は、
全部自分でやらないと不安だった。
でも今は、
「任せても大丈夫。」
と思えることが増えた。
それも、
これまで働いてきたからこそ、
身についたものなんですよね。
だから、
昔と同じように働けないことを、
「衰えた」
とだけ考えなくてもいい。
できなくなったことがある一方で、
できるようになったこともある。
昔より、
仕事の全体を見ることができる。
優先順位を考えられる。
「これはやらなくていい。」
と判断できる。
そして、
自分の限界も、
少し分かるようになった。
だったら、
若い頃と同じ働き方に戻ろうとしなくてもいい。
「働き方を変える時期が来た。」
そう考えても、
いいのかもしれません。
まとめ
私は今でも、
仕事はちゃんとやりたいと思っています。
お客さんにも、
周りの人にも、
できるだけ誠実でいたい。
だから、
「適当にやればいい。」
とは思いません。
でも、
全部を完璧にしようとは思わなくなりました。
大切なところは、
ちゃんとやる。
必要のないところは、
頑張りすぎない。
人に任せる。
後回しにする。
そして、
「これで十分。」
と思えるところで、
手を止める。
それくらいで、
ちょうどいいのかもしれません。
以前の私は、
「全部やること」が、
仕事をちゃんとすることだと思っていました。
でも今は、
「大切なことを、ちゃんとやる。」
それで十分なんじゃないかと思っています。
完璧じゃなくても、
仕事はちゃんと終わる。
そして、
完璧じゃない自分でも、
明日また仕事に行くことができる。
それなら、
それでいいんじゃないでしょうか。
100点を取り続けることより、
明日も無理なく働けることのほうが大切なのかもしれない。
今日の気づき
完璧を手放したら、
仕事が雑になったのではなく、
本当に大切なことが見えるようになった。
以前は、
「全部ちゃんとやらなきゃ。」
と思っていました。
でも、
全部に100点をつけようとすると、
本当に大切なところに、
力を使えなくなることがあります。
だから今は、
「何を頑張るか」だけではなく、
「何を頑張らなくていいか」も考える。
それくらいが、
今の自分にはちょうどいいのかもしれません。
Life Grows Softer.
人生は、少しずつ穏やかになる。
今日も、まぁいいっかと思える自分でいましょう。
橘の気づきノート #014
