HSPはどんな仕事をしてる?転職5回の私が「職種より大切」と感じたこと

HSP 仕事 何してる

「HSPの人って、どんな仕事をしてるんだろう?」

仕事がつらくなるたびに、私もそんなことを考えていました。

HSP気質を感じている人の仕事は、営業、事務、Webライター、エンジニアなど、さまざまです。

ただし、HSPだから特定の仕事に向いている、あるいは向いていないと一律に決められるわけではありません。

私自身、飛び込み営業や電話営業は苦手でしたが、お客さんと関係を築く営業は20年以上続けてきました。

だからこそ、仕事を選ぶときは、「何の仕事をするか」だけでなく、「どんな環境で、どう働くか」も大切だと感じています。

以前の私は、

「自分に向いている仕事さえ見つかれば、もっと楽に働けるはずだ」

と思っていました。

ネットで検索すると、

「Webライターがおすすめ」

「一人でできる仕事が向いている」

「人と関わらない仕事がいい」

そんな情報がたくさん出てきます。

でも、私はずっと疑問に思っていました。

本当に、職種だけで決まるのだろうか。

私はこれまで5回転職しています。

営業の仕事も長く経験してきました。

その中で気づいたのは、同じ職種でも、仕事のやり方や職場環境によって、働きやすさは大きく変わるということです。

この記事では、HSP気質を感じている私が経験してきた仕事や、つらかった働き方、逆に続けやすかった働き方について紹介します。

また、営業や事務職、Webライターなどを例に、職種名だけでは分からない働き方の違いも考えていきます。

「HSPの人は、どんな仕事をしてるんだろう?」

そんな疑問を持っている方が、

「じゃあ、自分はどんな働き方なら続けられそうだろう」

と考えるきっかけになれば嬉しいです。

目次
  1. HSP気質の私は、これまでどんな仕事をしてきた?
  2. 転職5回の私が、仕事でつらかったことに共通していたもの
  3. 逆に、私が続けやすかった仕事には共通点があった
  4. HSPの人はどんな仕事をしてる?仕事の具体例と働き方の違い
  5. HSPに向いている仕事は、職種名だけでは決められない
  6. 「何をするか」より「どう働くか」を考えてみる
  7. 自分に合う仕事が分からないときに試したいこと
  8. まとめ|「何の仕事か」より「どう働くか」も大切

HSP気質の私は、これまでどんな仕事をしてきた?

「HSPの人は、どんな仕事をしてる?」

そう検索したとき、私が一番知りたかったのは、職業一覧ではありませんでした。

「実際にHSP気質を感じている人は、どんな仕事をして、どんなことで悩んできたのか」

ということでした。

そこでまず、私自身の話をしてみようと思います。

私はこれまで5回転職しています。

そして、長く経験してきたのが営業の仕事です。

ただ、「営業を20年以上やっています」と言うと、

「じゃあ営業が向いていたんですね」

と思われるかもしれません。

実際は、そんなに単純ではありません。

飛び込み営業は続かなかった

若いころ、飛び込み営業を経験しました。

知らない会社や家を訪ねて、商品やサービスを案内する仕事です。

当然ですが、歓迎されることばかりではありません。

断られる。

迷惑そうな顔をされる。

話を聞いてもらえない。

頭では、

「仕事なんだから仕方ない」

と分かっています。

それでも私は、一回一回の反応を必要以上に受け止めてしまいました。

断られたのは商品なのに、

「自分を拒否された」

ような気持ちになる。

私には、この営業方法は合いませんでした。

電話営業も長くは続かなかった

電話営業も経験しました。

リストを見ながら、まだ関係のない相手に次々と電話をかけます。

これも私にはかなり疲れる仕事でした。

「忙しいところに電話したら迷惑かな」

「嫌な顔をされているんじゃないか」

「断られるのが分かっているのに電話するのがしんどい」

そんなことを考えてしまうからです。

電話をかける前から疲れている。

そんな状態でした。

それでも、営業という仕事は20年以上続いている

ここが、自分でも面白いところです。

飛び込み営業は続かなかった。

電話営業もしんどかった。

それなのに私は、気づけば営業の仕事を20年以上続けています。

なぜだろう。

振り返ってみると、私は「営業そのもの」が苦手だったわけではなかったのだと思います。

お客さんの話を聞く。

困っていることを知る。

「それなら、こういう方法がありますよ」と一緒に考える。

少しずつ信頼関係を作っていく。

こういう営業は、それほど嫌ではありませんでした。

むしろ、お客さんから、

「助かったよ」

と言ってもらえると嬉しかった。

同じ「営業」という職種なのに、

飛び込み営業はつらい。

電話営業もつらい。

でも、関係を作っていく営業なら続けられる。

この経験から、私は少しずつ思うようになりました。

自分に合う仕事を探すとき、職種名だけを見ても分からない。

大切なのは、その仕事を

「どんなやり方で、どんな環境でするのか」

なのだと思います。

私は営業を20年以上続けてきましたが、飛び込み営業や電話営業、クレーム対応など、「営業の中でも特につらかったこと」があります。

営業の何がつらかったのか、そしてなぜそれでも20年以上続けられたのかについては、こちらの記事で詳しく書いています。

→ HSPは営業がつらい?営業歴20年の私がしんどかった7つのことと続けられた理由

転職5回の私が、仕事でつらかったことに共通していたもの

私はこれまで5回転職しています。

転職するたびに、

「今度こそ、自分に合う仕事を見つけたい」

と思っていました。

でも、しばらく働いていると、また別のところでつらくなる。

そんなことを繰り返してきました。

当時は、

「自分は仕事が続かない人間なのかもしれない」

と思ったこともあります。

でも今振り返ると、つらくなった仕事には、いくつか共通点がありました。

職種そのものよりも、

「どんな環境で、どんな働き方をしていたか」

のほうが、私には大きかったのです。

① 人の反応を気にし続ける環境

私は、人の反応をかなり気にします。

上司の機嫌。

お客さんの表情。

電話の向こうの声。

メールのちょっとした言い回し。

会議で発言したあとの空気。

「今の言い方、まずかったかな」

「怒っているのかな」

「変なことを言ったかな」

そんなことを考えるだけで、結構疲れます。

特につらかったのは、

相手の反応を常に気にしなければならない環境

でした。

仕事そのものは嫌いではなくても、毎日これが続くと少しずつ消耗していきます。

② 自分でコントロールできないことまで背負ってしまう環境

営業をしていると、自分ではどうにもできないことがたくさんあります。

商品の納期。

会社のルール。

他部署のミス。

価格。

在庫。

お客さんの都合。

それでも、お客さんから見れば営業担当が窓口です。

何か問題が起きれば、

「申し訳ありません」

と頭を下げるのは自分です。

以前の私は、そういう出来事まで、

「自分が何とかしなければ」

と思っていました。

もちろん、仕事として責任を持って対応することは必要です。

でも、

責任を持って対応することと、すべてを自分の責任として背負うことは違う。

今ならそう思えます。

③ 「もっと頑張れば何とかなる」と思い続ける環境

若いころの私は、

「仕事がつらいのは、自分の努力が足りないからだ」

と思っていました。

営業成績が悪ければ、もっと訪問する。

電話営業が苦手なら、もっと電話する。

人間関係がうまくいかなければ、自分がもっと合わせる。

苦手なことは、努力して克服する。

それが社会人として正しいと思っていました。

もちろん、努力したことでできるようになったこともあります。

でも、すべての苦手を克服する必要はなかったのだと思います。

合わない仕事のやり方を、

「努力が足りない」

という理由だけで続けていると、いつか無理がきます。

40代になった今は、

頑張れる方法より、続けられる方法を選ぶ。

そんな働き方もあっていいと思っています。

④ 仕事のことを、仕事が終わっても考え続ける環境

仕事で嫌なことがあると、私は家に帰ってからも考えてしまうことがあります。

「あのとき、別の言い方をすればよかった」

「明日、また怒られるかもしれない」

「あの件、どうしよう」

仕事は終わっているのに、頭の中ではまだ仕事をしている。

これが続くと、休んでいるつもりでも休めません。

休日なのに月曜日のことを考えていることもありました。

私は以前、

「仕事なんだから、これくらい普通だ」

と思っていました。

でも今は、

仕事から離れている時間まで仕事に支配される働き方は、自分には合わない

と思っています。

⑤ 「向いていない自分」を変えようとし続ける環境

これが一番大きかったかもしれません。

飛び込み営業が苦手なら、

「もっと積極的にならなければ」

電話営業が苦手なら、

「もっと図太くならなければ」

人の反応を気にするなら、

「もっと気にしない人にならなければ」

ずっと、

仕事に自分を合わせようとしていました。

でも、なかなか変われませんでした。

そして変われないたびに、

「自分は仕事ができない」

「自分は社会人に向いていない」

と思っていました。

今なら、もう少し違う考え方ができます。

自分を変えることだけが、働きやすくなる方法ではありません。

仕事のやり方を変える。

環境を変える。

人との距離を変える。

役割を変える。

場合によっては、会社を変える。

自分を仕事に合わせるのではなく、自分に合う働き方を探してもいい。

転職を5回して、ようやくそんなふうに考えられるようになりました。

逆に、私が続けやすかった仕事には共通点があった

つらかった仕事を振り返っているうちに、逆のことにも気づきました。

私が比較的長く続けられた仕事にも、共通点があったのです。

① 人とまったく関わらない仕事ではなかった

HSPについて調べると、

「人と関わらない仕事がおすすめ」

という情報を見かけることがあります。

でも、少なくとも私の場合は、

人と関わること自体が嫌だったわけではありません。

お客さんの話を聞くこと。

困っていることを一緒に考えること。

長く付き合って、少しずつ信頼関係ができていくこと。

こういう人との関わりは、むしろ嫌いではありませんでした。

苦手だったのは、

「人と関わること」

ではなく、

自分のペースを失うような関わり方

だったのだと思います。

② 「売る」より「役に立つ」と感じられる仕事

営業なので、当然売上は必要です。

それでも私は、

「とにかく売ってこい」

という営業より、

「お客さんの困りごとを聞いて、必要なら提案する」

という営業のほうが続きました。

自分が売りたいものを押すより、

相手に必要なものを一緒に考える。

その結果として売上になる。

私は、こちらのほうが働きやすかったです。

③ 少しずつ関係を作れる仕事

初対面の人に次々と声をかける飛び込み営業は苦手でした。

一方で、一度関係ができたお客さんと長く付き合っていく営業は比較的続けられました。

同じ営業でも、

「新しい人に次々アプローチする仕事」と「同じ人との関係を育てる仕事」では、まったく違います。

だから、職業名だけを見て、

「営業は向いている」

「営業は向いていない」

と決めるのは難しいのだと思います。

④ 自分なりに工夫できる余地がある仕事

私は、すべてのやり方を細かく決められているより、

「ここまでは自分で考えていい」

という余地があるほうが働きやすいです。

話す順番。

資料の作り方。

お客さんへの提案方法。

仕事を進める順番。

小さなことでも、自分で調整できる部分があると少し楽になります。

反対に、

「このやり方以外はダメ」

という環境では、かなり窮屈に感じます。

⑤ 完璧にできなくても続けられる仕事

昔の私は、

「仕事はちゃんとできなければいけない」

と思っていました。

ミスをしない。

迷惑をかけない。

期待に応える。

できる営業マンでいる。

でも、それを毎日続けるのは疲れます。

今は、

100点で働き続けるより、70点でも長く続けられるほうがいい。

そんなふうに思うようになりました。

仕事は短距離走ではありません。

40代になれば、これから先の働き方も考えます。

だからこそ、

「頑張ればできる仕事」

だけではなく、

「無理をしなくても続けられる仕事」

という視点も大切なのだと思います。

HSPの人はどんな仕事をしてる?仕事の具体例と働き方の違い

「HSPの人って、実際にはどんな仕事をしているんだろう?」

そんな疑問を持っている方もいると思います。

HSPについて調べると、Webライターや事務職、エンジニアなど、いろいろな職業が紹介されています。

ただ、HSPだから特定の仕事に向いている、というわけではありません。

人によって得意なことも、苦手なことも違います。

それに、同じ職種でも、会社や担当する業務によって働き方は大きく変わります。

ここでは、いくつかの職種を例に、どんな働き方の違いがあるのかを考えてみます。

① 営業職|新規開拓と既存顧客担当では、まったく違う

営業というと、

「人と話すのが得意な人の仕事」

「断られても気にしない人が向いている」

そんなイメージがあるかもしれません。

でも、営業にもいろいろな仕事があります。

飛び込み営業のように、初めて会う人に次々と声をかける仕事。

電話で新しいお客さんを探す仕事。

一方で、すでに取引のあるお客さんを担当し、困りごとを聞きながら関係を築いていく仕事もあります。

私の場合、飛び込み営業や電話営業は苦手でした。

でも、既存のお客さんとの関係を作る営業は、20年以上続けることができました。

同じ営業でも、私にとっては働きやすさがまったく違ったのです。

だから、「HSPだから営業は向いていない」と決める必要はないと思っています。

営業という職種名より、どんな相手と、どんな関わり方をする仕事なのか。

そこまで見てみることが大切なのだと思います。

② 事務職|落ち着いて働けるかは、職場によって違う

事務職は、HSPに向いている仕事として紹介されることがあります。

書類の作成やデータ入力など、一つひとつの仕事を丁寧に進める場面もあるからでしょう。

ただし、事務職だから必ず落ち着いて働けるわけではありません。

電話対応が多い職場もあります。

急な依頼が次々に入る職場もあります。

営業や他部署との調整が中心になる仕事もあります。

反対に、担当業務が比較的明確で、自分のペースで集中できる時間を確保しやすい職場もあるでしょう。

同じ「事務職」でも、働く環境によって負担は違います。

求人を見るときは、職種名だけでなく、電話対応の頻度や突発的な業務の多さなども確認しておきたいところです。

③ Webライター|一人で働けても、負担がないわけではない

Webライターも、HSPに向いている仕事として紹介されることがあります。

文章を書く時間は、一人で集中できる場合があるからです。

通勤や対面でのやり取りが少ない働き方を選べることもあります。

ただし、Webライターにも大変な面があります。

納期を守ること。

依頼主の要望に合わせること。

修正依頼に対応すること。

仕事を継続して受注すること。

特に、相手の評価を気にしやすい人にとっては、修正依頼を必要以上に重く受け止めてしまうこともあるかもしれません。

一人で働けることと、気持ちが楽に働けることは、必ずしも同じではありません。

自分にとって負担になりやすいのは、人との関わりなのか、それとも納期や評価なのか。

そんな視点で考えてみると、仕事選びのヒントになると思います。

④ エンジニア|集中する時間と、人との調整の両方がある

エンジニアという仕事も、HSPに向いている職業として挙げられることがあります。

プログラミングやシステム開発など、集中して取り組む作業があるためです。

ただ、エンジニアの仕事も、一人で黙々と作業するだけではありません。

チームで進める開発もあります。

会議や打ち合わせもあります。

仕様の変更や、急なトラブルへの対応が必要になることもあります。

また、新しい知識を学び続けることが求められる場面もあります。

集中して作業することが好きな人には魅力的な仕事かもしれません。

一方で、急な変更や納期のプレッシャーが大きな負担になる人もいるでしょう。

ここでも大切なのは、「エンジニア」という職業名だけで判断しないことです。

⑤ 接客・販売職|人と関わることが好きな人には選択肢になる

「HSPは人と関わる仕事が苦手」

そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。

でも、人と関わること自体が嫌いとは限りません。

私自身、営業を長く続けてきて、そう感じています。

接客や販売の仕事でも、お客さんの話を聞いたり、困りごとを解決したりすることにやりがいを感じる人はいるでしょう。

一方で、混雑する時間帯の対応や、クレーム対応、売上目標などが負担になることもあります。

落ち着いて一人ひとりに対応できるお店と、常に忙しく動き続けるお店とでは、働き方も違います。

大切なのは、

「人と関わる仕事だから向いていない」と最初から決めつけないこと。

どんな関わり方なら自分は疲れにくいのか。

そこを考えてみることだと思います。

職種を選ぶ前に「働きやすい条件」を考えてみる

ここまで5つの職種を紹介しました。

ただし、これは「HSPにおすすめの仕事ランキング」ではありません。

実際にHSPの人が多く就いている職業を示す統計でもありません。

あくまで、仕事を選ぶときに、職種名だけでなく働き方の違いにも目を向けるための例です。

私自身、営業という仕事が向いているのか、ずっと分かりませんでした。

飛び込み営業は苦手。

電話営業もしんどい。

でも、お客さんと少しずつ信頼関係を作る仕事は続けられた。

その経験から思うのは、

「向いている職種」を探すことと同じくらい、「続けやすい条件」を知ることが大切

ということです。

人と関わる時間。

仕事の進め方。

急な依頼の多さ。

職場の雰囲気。

自分で調整できる範囲。

そんな条件を少しずつ整理することで、仕事選びの見方も変わってくるのではないでしょうか。

HSPに向いている仕事は、職種名だけでは決められない

「HSPに向いている仕事」と検索すると、いろいろな職業が出てきます。

Webライター。

事務職。

エンジニア。

図書館司書。

カウンセラー。

在宅ワーク。

一人でできる仕事。

もちろん、その中に自分に合う仕事が見つかることもあると思います。

でも、私は少し注意したほうがいいとも思っています。

なぜなら、

同じ職種でも、会社や働き方によって中身はまったく違うからです。

たとえば「営業」。

私は飛び込み営業や電話営業はかなりつらかったのですが、既存のお客さんとの関係を作っていく営業は長く続けられました。

どちらも職種名は「営業」です。

でも、私にとってはほとんど別の仕事でした。

事務職でも同じだと思います。

静かな環境で、自分のペースで仕事を進められる事務もあれば、

電話が鳴り続け、急な依頼が次々と入り、常に誰かと調整しなければならない事務もあります。

在宅ワークだから楽とも限りません。

一人で仕事ができても、締め切りに追われたり、チャットの通知が絶えなかったり、仕事とプライベートの境目がなくなったりすれば、それがつらい人もいるでしょう。

だから、

「HSPには○○がおすすめ」

という職業名だけを見て仕事を選ぶと、

「向いているはずなのに、なぜ自分はつらいんだろう」

となってしまうことがあります。

でも、それは自分がおかしいわけではありません。

同じ職種でも、仕事内容や職場環境は違います。

そして、人によって苦手なことも違います。

だから私は、

「何の仕事が向いているか」だけではなく、「どんな条件なら働きやすいか」を考えることが大切

だと思っています。

HSPに向いている仕事を考えるときは、職種名だけでなく、これまでの経験や自分が働きやすいと感じる条件を整理することも大切です。

転職5回の経験から考えた「現実的な適職」の見つけ方については、こちらの記事でも紹介しています。

→ HSPにとって「現実的な適職」とは?転職5回・営業20年の私がたどり着いた仕事選び

「何をするか」より「どう働くか」を考えてみる

自分に合う仕事が分からなくなったとき、以前の私は、

「次は何の仕事をしよう」

と考えていました。

営業以外がいいのか。

事務がいいのか。

一人でできる仕事がいいのか。

資格を取ったほうがいいのか。

もちろん、「何をするか」を考えることも大切です。

でも転職を繰り返してきた今は、その前にもう一つ考えてみてもいいと思っています。

それが、

「自分は、どんな働き方なら続けやすいのか」

です。

たとえば、こんなことです。

  • 人と話す時間は、どれくらいなら疲れすぎないか
  • 新しい人と次々に会うのと、同じ人と関係を作るのでは、どちらが楽か
  • 電話が多い職場は大丈夫か
  • 急な仕事が頻繁に入る環境は苦しくないか
  • 一人で集中できる時間は必要か
  • ノルマや競争が強い職場は合うか
  • 自分で仕事の進め方を調整できるほうがいいか
  • 仕事が終わったあと、頭を切り替えられるか

こうして見ると、これは「HSPに向いている職業ランキング」とは少し違います。

自分の取扱説明書を作っていくような作業

なのかもしれません。

私の場合、

「営業が向いているか」

だけを考えていたときには答えが出ませんでした。

でも、

「飛び込み営業はつらい」

「電話営業も消耗する」

「お客さんの話を聞くことは嫌いではない」

「長く関係を作っていく営業は続けられる」

と細かく分けてみると、自分のことが少し分かるようになりました。

だから、

「今の仕事がつらい=この職種に向いていない」

と、すぐに結論を出さなくてもいいと思います。

もしかすると、

仕事そのものではなく、

今の会社、今の部署、今のやり方、今の人間関係

のどれかが合っていないだけかもしれません。

逆に、いろいろ工夫してもつらいのであれば、別の仕事を考えてもいい。

大切なのは、

「向いている仕事を当てること」ではなく、「自分が続けやすい条件を少しずつ知っていくこと」。

転職を5回した私が今思うのは、そんなことです。

自分に合う仕事が分からないときに試したいこと

「じゃあ、自分にはどんな仕事が合うんだろう」

ここまで読んでも、すぐに答えが出ない人もいると思います。

私もそうでした。

むしろ、

自分に合う仕事が簡単に分かるなら、私は5回も転職していなかったと思います。

だから、今すぐ「天職」を見つけようとしなくてもいいと思っています。

その代わり、今の仕事をしながらできることがあります。

① 「嫌な仕事」ではなく「嫌だった場面」を書き出す

「今の仕事が嫌だ」

だけでは、次の仕事を選ぶヒントがあまりありません。

そこで、

「仕事の何が嫌なのか」

まで細かくしてみます。

たとえば、

電話に出ること。

急に仕事を振られること。

上司の機嫌を気にすること。

数字で競わされること。

大勢の前で話すこと。

仕事を家に持ち帰って考えてしまうこと。

こうして具体的にすると、

「営業が嫌なのではなく、新規開拓がつらいのかもしれない」

といったことが見えてきます。

② 「意外と嫌ではないこと」も探してみる

嫌なことだけではなく、

「これは意外と嫌じゃない」

という仕事も探してみます。

私は、人と関わる仕事が苦手なのだと思っていました。

でも、お客さんの話を聞くことは嫌いではありませんでした。

長く付き合っているお客さんと話すことも、それほど苦ではありませんでした。

こういう小さな「嫌ではない」は、自分に合う働き方を探すヒントになります。

「好きな仕事」が分からなくても大丈夫です。

まずは、

「これはそんなに嫌じゃない」

くらいから探してもいいと思います。

③ 求人を見るだけでもいい

転職サイトを見ると、

「転職しなければいけない」

ような気持ちになる人もいるかもしれません。

でも、求人を見ることと、転職することは別です。

「こんな仕事もあるんだ」

「今の経験でも応募できる仕事があるんだ」

「この働き方なら少し気になるな」

そうやって、自分の外にある選択肢を知るだけでも意味があります。

今の会社しか知らないと、

「ここで頑張るしかない」

と思いやすくなります。

でも、外を少し見るだけで、

「ここもある」

に変わることがあります。

④ 一人で分からなければ、誰かと整理してみる

仕事で疲れているときほど、自分一人では考えがまとまらなくなることがあります。

私にも、転職したほうがいいのか、今の会社に残ったほうがいいのか、自分でも分からなくなった時期がありました。

そのとき第三者に話を聞いてもらい、

「今は通常の仕事に加えて、別の仕事まで重なっている特殊な状態なのではないか」

と整理してもらったことで、少し冷静になれました。

結果として、私は転職しませんでした。

今の会社に残ることを選びました。

この経験から、

キャリアについて誰かに相談することは、転職を決めることではない

と思っています。

「転職したい人」だけが相談するのではなく、

「転職したほうがいいのかさえ分からない」

というときに使ってもいい。

答えを決めてもらうのではなく、

自分が何に疲れていて、これからどう働きたいのかを整理する。

そんな使い方もあると思います。

私自身の経験も含めて、「転職するか決めていない状態でもキャリア相談を使っていいのか」について、こちらの記事で詳しくまとめています。

→ 40代のキャリア相談おすすめ|転職するか迷っている人へ

まとめ|「何の仕事か」より「どう働くか」も大切

「HSPの人は、どんな仕事をしてるんだろう?」

私も長い間、そんな疑問を持っていました。

Webライター、事務職、エンジニア、営業職。

仕事の選択肢はいろいろあります。

でも、転職を5回経験してきた私が今思うのは、自分に合う仕事は、職種名だけでは決められないということです。

私は飛び込み営業が苦手でした。

電話営業もしんどかった。

それでも、お客さんと少しずつ信頼関係を築く営業は、20年以上続けてきました。

同じ「営業」でも、働き方によって感じる負担はまったく違ったのです。

だから、今の仕事がつらいからといって、

「自分はこの仕事に向いていない」

と、すぐに決めなくてもいいと思っています。

まずは、何がつらかったのかを少し細かく考えてみる。

電話が苦手なのか。

急な依頼が多いことが苦手なのか。

人間関係に疲れているのか。

それとも、今の仕事の進め方が合っていないのか。

反対に、**「これは、そんなに嫌じゃない」**と思えることも探してみる。

そこに、自分が続けやすい働き方のヒントがあるかもしれません。

今の会社に残る。

仕事のやり方を変える。

部署を変える。

別の仕事を調べてみる。

誰かに相談してみる。

今は何も決めない。

選択肢はいくつもあります。

私自身、キャリアについて相談した結果、転職せずに今の会社に残ることを選んだ経験があります。

だから、仕事選びに迷っているときも、急いで答えを出さなくていいと思っています。

頑張れる方法より、続けられる方法を選ぶ。

40代になった今、私はそんな働き方を大切にしたいと思っています。

「自分に向いている仕事は何だろう?」

そう考えることに疲れたら、

「自分は、どんな働き方なら少し無理なく続けられるだろう?」

と、問いかけを変えてみてもいいかもしれません。

今日すぐに答えが出なくても大丈夫。

まずは、自分にとっての「これは、そんなに嫌じゃない」を一つ見つけるところから。

それも、自分に合う仕事を探すための、大切な一歩だと思います。