「また転職してしまった」
「次の会社でも、仕事が続かなかったらどうしよう」
「転職回数が多い自分は、もう採用されないんじゃないか」
そんな不安を感じたことはありませんか?
私はHSP傾向のある40代会社員です。
これまで5回転職してきました。
なかには、たった3か月で辞めた会社もあります。
以前の私は、転職を繰り返すたびに、
「自分は社会人として何か欠けているんじゃないか」
「もっと我慢できる人間にならなければ」
と考えていました。
でも、その後、一つの会社で長く働く経験をして、少し考え方が変わりました。
同じ自分でも、働く環境によって、続けられる仕事と続けられない仕事があったのです。
もちろん、転職を繰り返せばいいという話ではありません。
転職には収入や生活の不安もありますし、新しい人間関係を築く大変さもあります。
40代になれば、なおさら簡単には決められません。
それでも、転職回数が多いという理由だけで、自分を責め続ける必要はないと思っています。
この記事では、転職を5回経験した私が、
- 仕事が続かなかった職場に共通していたこと
- 長く働けた職場との違い
- 転職を繰り返さないために考えたいこと
- 転職するか、今の会社に残るかを判断するヒント
を、実体験を交えながらお伝えします。
大切なのは、転職回数をゼロにすることではなく、自分が無理なく続けられる働き方を見つけること。
「また失敗したらどうしよう」と悩んでいる方にとって、少しでも次の選択肢を考えるきっかけになれば嬉しいです。
5回転職して分かった|仕事が続かない=自分に問題がある、ではなかった
転職を繰り返していたころ、
私はずっと、
「自分に何か問題があるんじゃないか」
と思っていました。
仕事が続かない。
会社に馴染めない。
また辞めたくなる。
周りを見ると、
同じ会社で何年も働いている人がいる。
そんな人を見るたびに、
「自分は我慢が足りないのかな」
「社会人として何か欠けているのかな」
と思うこともありました。
転職回数が増えるほど、
履歴書に職歴を書くのも嫌になってきます。
「また転職したの?」
と思われるのも嫌でした。
でも、
5回転職して、
その後、一つの会社で長く働いてみて、
今は少し違う見方をしています。
3か月しか続かなかった会社もあった
私が転職した会社の中には、
3か月ほどで辞めた会社があります。
営業の会社でした。
四季報を見ながら会社を探して、
電話をかける。
アポイントを取る。
また電話をかける。
断られる。
そして、
また次の会社へ電話をかける。
いわゆる新規開拓中心の営業です。
今考えると、
私にはかなり相性の悪い仕事でした。
知らない人に次々と電話をかける。
断られても、
気にせず次へ行く。
数字を追いながら、
スピード感を持って動く。
当時の私は、
それをうまくできませんでした。
でも、
周りにはできている人がいる。
だから、
「仕事が合っていない」
ではなく、
「自分がダメなんだ」
と思ってしまったんですね。
もう少し頑張ればできるようになる。
慣れれば大丈夫。
社会人なんだから、
このくらい耐えないといけない。
そんなふうに考えていました。
結局、
その会社は3か月ほどで辞めました。
当時は、
「また続かなかった」
という気持ちのほうが強かったと思います。
でも、同じ自分が長く働ける会社もあった
ところが、
その後に働いた会社では、
長く仕事を続けることができました。
不思議ですよね。
私は同じ人間です。
性格が突然変わったわけでもありません。
人の反応を気にするところも、
考えすぎるところも、
一つのことを引きずるところも、
たぶん昔とそれほど変わっていません。
それなのに、
3か月で辞めた会社もあれば、
長く続けられた会社もある。
この違いは何だったのか。
振り返ってみると、
少しずつ見えてきました。
私の場合は、
新規開拓をガンガンやる営業より、
すでに取引のあるお客さんと関係をつくっていく営業のほうが合っていました。
個人のお客さんを次々と相手にするより、
法人のお客さんとじっくり付き合うほうが楽でした。
何でも売る仕事より、
自社の商品について少しずつ詳しくなって、
その知識を使ってお客さんの相談に乗るほうが向いていました。
つまり、
「営業が向いていない」
だけではなかったんです。
同じ営業でも、
働き方によって疲れ方が全然違いました。
「仕事が続かない人」ではなく、「合わない場所では続かなかった人」
これは、
5回転職したからこそ気づけたことかもしれません。
昔の私は、
会社を辞めるたびに、
「また続かなかった」
と考えていました。
でも今なら、
少し言い方を変えられます。
「自分は仕事が続かない人間だった」
ではなく、
「自分に合わない場所では、長く続けられなかった」
のかもしれない。
似ているようで、
この二つはかなり違います。
前者だと、
問題はすべて自分にあります。
もっと強くならなきゃ。
もっと器用にならなきゃ。
もっと我慢しなきゃ。
自分を変えない限り、
どこへ行っても同じだと思ってしまいます。
でも後者なら、
自分を変えることだけが答えではありません。
環境を変える。
仕事内容を変える。
人との関わり方を変える。
求められるスピードを変える。
そんな方法も考えられます。
転職するたびに「合わないもの」が少しずつ分かってきた
5回の転職が、
全部うまくいったとは思っていません。
「この会社に入らなくてもよかったな」
と思うこともあります(笑)
でも、
無駄だったとも思っていません。
なぜなら、
合わなかった経験も、
次の仕事を選ぶ材料になったからです。
新規開拓ばかりの営業はしんどい。
競争を煽られる環境も疲れる。
知らない人と次々に関係を作る仕事は消耗する。
反対に、
同じお客さんと少しずつ信頼関係を作るのは嫌いではない。
一つの商品について詳しくなるのも嫌いではない。
誰かの困りごとを聞いて、
社内の人と調整しながら解決していくことには、
やりがいを感じることもある。
こういうことは、
求人票を眺めているだけでは、
なかなか分かりませんでした。
実際に働いて、
失敗して、
「これは違ったな」
を繰り返しながら、
少しずつ分かってきたんだと思います。
転職5回は、遠回りだったのかもしれない
もっと早く、
自分に合う仕事が分かっていれば。
もっと自己分析をしていれば。
もっと会社を見る目があれば。
5回も転職しなくて済んだのかもしれません。
だから、
「みんなも転職を繰り返せばいい」
とは思いません。
転職には、
お金の不安もあります。
新しい人間関係もあります。
仕事を一から覚える大変さもあります。
40代になれば、
家族や生活のことも考えなければなりません。
簡単にできるものではありません。
でも、
遠回りしたからこそ分かったこともあります。
それは、
仕事選びで大切なのは、
「世間的に良い会社か」
だけではなく、
「自分がそこで続けられるか」
ということです。
給料が高い。
有名な会社。
成長できる。
出世できる。
もちろん、
それも大切です。
でも、
毎日の仕事ですり減ってしまったら、
長く続けるのは難しくなります。
40代になった今は、
「頑張ればできる仕事」より、
「無理をしすぎなくても続けられる仕事」
のほうが、
私には大切に思えます。
転職を5回したことを、
昔はあまり人に言いたくありませんでした。
でも今は、
その5回があったから、
ようやく自分の働き方が少し分かってきた。
そんなふうにも思っています。
遠回りだったかもしれない。
でも、
遠回りしたから見えた景色もありました。
転職を5回して分かった「私がしんどくなりやすい職場」の共通点
5回転職したからといって、
「自分に向いている仕事」が完全に分かったわけではありません。
今でも、
これが天職です。
この仕事なら一生大丈夫です。
なんて、とても言えません。
ただ、
逆のことは少し分かるようになりました。
「こういう環境だと、自分はしんどくなりやすい」
ということです。
これは意外と大きな発見でした。
向いている仕事を一発で当てるのは難しくても、
自分が消耗しやすい環境を知っておけば、
仕事選びの失敗を少し減らせるからです。
次から次へと対応を求められる環境
私が特に疲れやすいのが、
いろいろなことが同時に飛んでくる環境です。
営業をしていると、
これは本当によくあります。
お客さんから見積もりを頼まれる。
メールを返そうとしたら電話が鳴る。
電話が終わったら、
社内から別件の確認が来る。
ようやく元の仕事に戻ろうとしたら、
今度は納期のトラブル。
「あれ、さっき何をやってたんだっけ?」
となることもあります(笑)
一つひとつの仕事は、
それほど難しくないこともあります。
でも、
それが同時に何個も重なると、
一気に疲れてしまう。
私は昔、
これを自分の能力不足だと思っていました。
もっと要領よくやらなきゃ。
もっと素早く切り替えなきゃ。
仕事ができる人は、
こんなことで疲れないんだろうな。
そんなふうに思っていました。
でも今は、
少し違います。
苦手なものは、
苦手なままでもいいんじゃないかと思っています。
もちろん仕事なので、
ある程度は対応しなければなりません。
それでも、
無理に「何でも同時にできる人」になろうとしなくていい。
一つ終わらせてから、
次へ行く。
優先順位を決める。
今すぐやらなくていいことは、
後に回す。
それだけでも、
ずいぶん違います。
「とにかく売れ」という営業
もう一つ、
私には合わなかったのが、
数字を最優先にする営業です。
以前働いていた会社では、
新規の会社へ次々と電話をかけ、
アポイントを取る仕事をしていました。
断られたら、
次。
また断られたら、
次。
営業なので、
数字を求められること自体は当然です。
それが仕事ですからね。
ただ、
私はどうしても、
相手の反応を気にしてしまいました。
「忙しいところに電話してしまったかな」
「迷惑だったかな」
そんなことまで考えてしまう。
一件一件を気にせず、
どんどん次へ行ける人もいます。
それは、
その人の立派な能力だと思います。
でも、
私はそうではありませんでした。
だからといって、
営業そのものが全部嫌いだったわけでもありません。
長く営業を続けていると、
お客さんから相談されることがあります。
「これ、どうしたらいいですか?」
と頼られて、
社内の人と相談して、
なんとか解決する。
そして、
「助かりました」
と言ってもらえる。
私は、
こういう営業は嫌いではありませんでした。
同じ営業でも、
「売ること」が中心なのか、
「相手の困りごとを解決すること」が中心なのか。
それだけでも、
私にとってはかなり違いました。
ちなみに私は、営業を20年近く続けています。
「そもそもHSPに営業は向いているのか?」
ということについては、別の記事で詳しく書きました。
向いている・向いていないだけではなく、
私が20年近く営業を続けて分かった
「比較的続けやすかった営業の条件」についてまとめています。
▶ HSPに営業は向いてない?営業歴20年・転職5回の私が思う「続けられる営業」の条件
人間関係が次々と入れ替わる環境
転職すると、
当然ですが人間関係も一から始まります。
これも、
私にはかなり疲れることでした。
新しい上司。
新しい同僚。
新しいお客さん。
誰がどんな人なのか分からない。
どこまで話していいのかも分からない。
「この人には、こういう言い方をしたほうがいいかな」
「さっきの言い方、まずかったかな」
そんなことを考えてしまいます。
だから、
転職直後は仕事そのものより、
人間関係で疲れていたこともあったと思います。
ただ、
ここでも一つ分かったことがあります。
最初から、
うまく馴染もうとしなくてもいい。
ということです。
気の利いたことを言わなくてもいい。
面白い人にならなくてもいい。
無理に自分をアピールしなくてもいい。
まずは、
「おはようございます」
「ありがとうございます」
「分からないので教えてください」
それくらいでいい。
長く働いていれば、
人間関係は少しずつできていきます。
今振り返ると、
最初から100点の人間関係を作ろうとしていたことも、
自分を疲れさせていたのかもしれません。
「常に成長しなければならない」という空気
これは40代になってから、
より強く感じるようになりました。
会社では、
成長。
挑戦。
目標。
キャリアアップ。
そんな言葉をよく聞きます。
もちろん、
成長することは悪いことではありません。
新しいことに挑戦するのも、
素晴らしいことだと思います。
でも、
ずっと右肩上がりじゃなくてもいいんじゃないか。
最近は、
そう思うようになりました。
若いころのように、
上へ上へと進むことだけが、
働く目的ではない。
今できている仕事を、
大きなミスなく続ける。
誰かが困っていたら、
少し手を貸す。
仕事を家まで引きずらず、
帰ったら家族と過ごす。
ちゃんと眠って、
また次の日に会社へ行く。
そんな働き方だって、
十分なのではないでしょうか。
「向いている仕事」より「すり減りにくい環境」を探す
昔の私は、
「自分に向いている仕事は何だろう」
とよく考えていました。
HSPに向いている仕事。
自分の才能を活かせる仕事。
やりがいのある仕事。
そんな仕事がどこかにあって、
それを見つければ、
仕事の悩みは全部なくなるような気がしていました。
でも、
5回転職して、
長く会社員をやってきた今は、
少し考え方が変わりました。
向いている仕事を探すことより、
自分がすり減りにくい環境を知ること。
そのほうが、
案外大切なのかもしれません。
私の場合なら、
次々と知らない人へ売り込む仕事より、
ある程度決まったお客さんと関係を作っていく。
何でも扱うより、
一つの分野について少しずつ詳しくなる。
常に競争するより、
自分のペースで仕事を積み重ねる。
そういう環境のほうが、
長く続けやすかった。
これは、
「HSPならこういう仕事を選びましょう」
という話ではありません。
人によって、
疲れるポイントは違うと思います。
だからこそ、
大切なのは、
「HSPに向いている仕事は何か」
を検索し続けることより、
「自分は、どんなときに一番すり減っているんだろう」
と振り返ってみることなのかもしれません。
向いている仕事が分からなくても大丈夫です。
まずは、
「これはしんどいな」
を知る。
それだけでも、
次の選択肢は少しずつ見えてきます。
それでも私は「転職すれば解決する」とは思っていない
ここまで読むと、
「じゃあ、合わない会社なら転職すればいいの?」
と思うかもしれません。
でも、
5回転職した私は、
「仕事がつらいなら転職すればいい」
とは思っていません。
むしろ、
5回経験したからこそ、
転職にもそれなりの大変さがあることを知っています。
転職すれば、またゼロから始まる
転職すると、
会社が変わります。
仕事内容が変わります。
上司が変わります。
同僚が変わります。
お客さんが変わります。
社内のルールも変わります。
それまで当たり前にできていたことが、
新しい会社では分からなくなる。
「これって誰に聞けばいいんだろう」
そんなところから、
また始めなければなりません。
人間関係も、
ほぼゼロからです。
これは、
人に気を遣いやすい私にとって、
結構なエネルギーが必要でした。
だから、
転職すればすべてがリセットされて、
明日から楽しく働ける。
そんな単純なものではありません。
転職先にも、当然「嫌なこと」はある
これも、
何度か転職して分かったことです。
どんな会社にも、
嫌なことはあります。
苦手な人がいるかもしれない。
忙しい時期もある。
理不尽なことを言われることもある。
「こんなはずじゃなかった」
と思うことだってあります。
転職する前は、
今の会社の嫌なところがよく見えます。
一方で、
転職先はまだ働いていないので、
良いところが目につきやすい。
でも実際に入社してみないと、
分からないことはたくさんあります。
私自身、
「ここなら大丈夫だろう」
と思って転職したのに、
合わなかった会社もありました。
求人票だけでは、
職場の空気までは分かりませんからね。
今の会社で変えられることもある
仕事がつらいと、
頭の中が、
「辞める」
か、
「我慢する」
の二択になってしまうことがあります。
でも、
本当はその間にも、
いくつか選択肢があります。
たとえば、
仕事のやり方を変える。
担当を変えてもらう。
上司に相談する。
異動を希望する。
苦手な仕事を整理してみる。
休みを取る。
誰かに話してみる。
今の会社に残ったまま、
転職サイトを眺めてみる。
副業や勉強を始めて、
会社以外の選択肢を少しずつ作っておく。
転職しなくても、
できることはあります。
「残る」と決めることも、立派な選択
転職について調べていると、
どうしても、
「行動しよう」
「環境を変えよう」
「一歩踏み出そう」
という言葉が多くなります。
私も昔の記事では、
そんなことを書いていました。
もちろん、
環境を変えることで楽になる人もいると思います。
でも、
いろいろ考えた結果、
「今の会社に残ろう」
と決めることだって、
立派な選択です。
給料。
家族。
通勤時間。
仕事内容。
人間関係。
福利厚生。
これまで積み上げてきたもの。
いろいろ考えて、
多少嫌なところはあるけれど、
「今はここで働こう」
という答えになることもあります。
それは、
逃げでも、
挑戦しなかったわけでもありません。
自分なりに考えて選んだのなら、
それでいいと思います。
転職活動をしたからといって、転職しなくてもいい
これは、
意外と大事なことだと思っています。
転職を考えたからといって、
必ず会社を辞める必要はありません。
求人を見てみる。
自分の経歴を整理する。
どんな仕事があるのか調べる。
自分の市場価値を知る。
誰かに相談してみる。
そこまでやって、
「やっぱり今の会社も悪くないな」
と思うこともあります。
それなら、
そのまま残ればいい。
逆に、
「こういう働き方もあるんだ」
と分かれば、
少し気持ちが楽になることもあります。
今の会社しか知らないと、
「ここで頑張るしかない」
と思ってしまいます。
でも、
ほかの選択肢を知ったうえで、
今の会社を選ぶ。
同じ「会社に残る」でも、
気持ちは少し違うと思います。
私も「転職しない」という選択をするようになった
5回転職してきた私ですが、
今は以前ほど簡単に、
「転職しよう」
とは考えなくなりました。
今の会社にも、
もちろん不満はあります。
「もう少しこうだったらな」
と思うこともあります。
仕事がしんどい日だってあります。
それでも、
長く働いてきたからこその良さもあります。
仕事の流れが分かる。
商品知識がある。
社内に知っている人がいる。
お客さんとの関係もある。
困ったときに、
誰に聞けばいいのかも分かる。
20代のころには、
あまり意識していなかったことです。
でも40代になった今は、
こういう「慣れていること」の価値も、
結構大きいと感じています。
新しい場所へ行くことだけが、
前へ進むことではないんですよね。
大切なのは「転職するか」ではなく、選べる状態にしておくこと
だから私は、
転職すること自体を、
この記事のゴールにはしたくありません。
転職してもいい。
転職しなくてもいい。
異動してもいい。
今の仕事を続けながら、
別のことを始めてもいい。
まだ何も決めなくてもいい。
大切なのは、
「自分にはこれしかない」
と思い込まないことだと思います。
選択肢が一つしかないと思うと、
仕事がつらくなったとき、
逃げ場がなくなります。
でも、
「もしダメなら、こういう道もある」
と思えるだけで、
少し心に余裕ができます。
実際にその道を選ぶかどうかは、
あとで決めればいい。
転職する勇気より、
まずは、
自分には選択肢があると知っておくこと。
5回転職した今の私は、
そのほうが大切だと思っています。
私は別の記事で、
「40代で仕事がつらいときに考えたい7つの選択肢」
をまとめています。
転職をすすめるための記事ではありません。
今の会社に残ることも含めて、
「自分には、ほかにどんな選択肢があるんだろう」
と一度整理するための記事です。
今すぐ何かを決める必要はありません。
もし今、
「このままでいいのかな」
と思っているなら、
選択肢を眺めるところから始めてみてください。
▶ 40代で仕事がつらいときに考えたい7つの選択肢|辞める前にできること
転職するか迷ったとき、私ならこの5つを考える
仕事がつらくなって、
「転職しようかな」
と思ったとき。
昔の私は、
求人サイトを見たり、
「自分に向いている仕事」を調べたりしていました。
HSPに向いている仕事。
40代におすすめの仕事。
未経験でもできる仕事。
そんな言葉で、
何度も検索したことがあります。
でも、
5回転職した今なら、
いきなり「次は何の仕事をするか」を考える前に、
もう少し手前のことを整理すると思います。
それは、
「自分は、何が嫌なんだろう」
ということです。
仕事がつらい。
会社を辞めたい。
そう思っているときは、
全部が嫌に見えることがあります。
でも、
少し分解してみると、
仕事そのものが嫌なのではなく、
一部分だけが大きな負担になっていることもあります。
① 今の仕事の「何がつらいのか」を分けてみる
まず私なら、
今の仕事の何がつらいのかを考えます。
仕事内容なのか。
人間関係なのか。
上司なのか。
給料なのか。
残業なのか。
通勤なのか。
会社の雰囲気なのか。
将来が見えないことなのか。
それとも、
いろいろなことが重なって、
単純に疲れているだけなのか。
ここを分けて考えることは、
結構大切だと思います。
たとえば、
営業そのものが嫌だと思っていたけれど、
実は新規開拓が嫌だった。
会社が嫌だと思っていたけれど、
実は特定の上司との関係がしんどかった。
仕事がつまらないと思っていたけれど、
実は忙しすぎて、
面白さを感じる余裕がなかった。
そんなこともあります。
原因が違えば、
選択肢も変わります。
新規営業がしんどいなら、
ルート営業という選択肢があるかもしれない。
人間関係なら、
異動で変わるかもしれない。
忙しすぎるなら、
担当業務を見直せるかもしれない。
もちろん、
会社そのものを変えないと解決しないこともあります。
でも、
「仕事がつらい=転職」
とすぐにつなげず、
まず何がつらいのかを分けてみる。
私はそこから始めたいです。
② 「次の会社で絶対に避けたいこと」を考える
転職活動というと、
「次は何をやりたいですか?」
と聞かれます。
これ、
意外と難しいんですよね。
40代になった今でも、
「本当にやりたい仕事は何ですか?」
と聞かれたら、
私はすぐには答えられないと思います。
でも、
「もうこれは嫌だ」
なら、
少し答えやすい。
私の場合なら、
新規開拓だけをひたすら続ける営業。
常に競争を煽られる環境。
何でもすぐに対応することを求められる働き方。
こういう環境は、
できれば避けたい。
5回転職した経験から、
少しずつ分かってきました。
「やりたいこと」が分からなくても、
「避けたいこと」が分かれば、
会社選びの条件になります。
これは、
立派な自己分析だと思います。
③ 「嫌いじゃないこと」も拾っておく
そして、
もう一つ見落としたくないのが、
今の仕事の中にある、
「嫌いじゃないこと」です。
好きな仕事。
やりたい仕事。
そう言われると、
ハードルが高く感じます。
でも、
「これは嫌いじゃない」
くらいなら、
案外見つかります。
私の場合、
営業のすべてが好きなわけではありません。
それでも、
お客さんから相談されること。
問題を一緒に解決すること。
商品について詳しくなること。
知っているお客さんと、
少しずつ関係を作っていくこと。
こういうことは、
嫌いではありませんでした。
むしろ、
「ありがとう」
と言ってもらえれば、
嬉しい。
だから、
営業を20年近く続けてこられたのかもしれません。
仕事選びでは、
「好き」を探すだけではなく、
「嫌いじゃない」を残す。
これも結構大事だと思っています。
④ 条件より「毎日続けられるか」を想像する
求人を見ると、
どうしても条件に目がいきます。
年収。
休日。
勤務地。
会社の規模。
福利厚生。
もちろん、
全部大切です。
私も見ます(笑)
でも、
それと同じくらい、
実際に働いている自分を想像したほうがいいと思います。
朝、
その会社へ行く。
席に座る。
上司と話す。
お客さんと話す。
仕事をする。
昼休みを過ごす。
また午後から働く。
そして、
家に帰る。
これを、
月曜日から金曜日まで繰り返す。
その生活を、
自分は続けられそうか。
求人票では魅力的に見えても、
毎日の働き方が自分に合わなければ、
だんだん苦しくなります。
逆に、
ものすごく華やかな仕事ではなくても、
毎日そこまで無理せず働ける。
家に帰ったあと、
仕事のことを引きずらない。
休日に、
ちゃんと休める。
40代になった今は、
そういうことのほうが、
私には大切になってきました。
⑤ 今の会社に残った場合も考えてみる
そして最後に、
転職した場合だけではなく、
「転職しなかった場合」も考えます。
今の会社に、
あと1年いたらどうなるだろう。
3年いたらどうなるだろう。
何も変わらなさそうなのか。
少し状況が変わる可能性はあるのか。
自分で変えられることはあるのか。
逆に、
このまま続けたら、
もっとしんどくなりそうなのか。
転職だけを考えていると、
どうしても、
今の会社の悪いところと、
まだ見ぬ会社の良いところを比べてしまいます。
でも本当に比べたいのは、
「今の会社」と「理想の会社」ではありません。
今の会社に残った未来と、
転職した未来です。
どちらにも、
良いことと嫌なことがある。
だから、
100点の答えを探さなくてもいいと思います。
今の自分にとって、
どちらが少しマシなのか。
どちらなら、
もう少し穏やかに働けそうなのか。
そのくらいの基準でも、
いいんじゃないでしょうか。
自己分析は「自分の才能を見つける作業」だけじゃない
昔の私は、
自己分析というと、
自分の強みを見つけることだと思っていました。
コミュニケーション能力。
分析力。
リーダーシップ。
問題解決力。
そういうものを見つけて、
自分に向いている仕事を探す。
もちろん、
それも大切だと思います。
でも今は、
もっと生活に近いところから考えてもいいと思っています。
何をすると疲れるのか。
何なら苦にならないのか。
どんな人といると楽なのか。
どんな環境だと落ち着くのか。
何をしているとき、
時間を忘れるのか。
反対に、
どんな仕事のあと、
ぐったりしているのか。
そういうことを知るのも、
立派な自己分析です。
そして、
一度で答えを出す必要もありません。
私なんて、
5回転職して、
40代になって、
ようやく少し分かってきたくらいです。
それでも、
まだ分からないことはたくさんあります。
だから、
今すぐ「正しい仕事」を見つけなくてもいい。
まずは、
自分がすり減るものと、
意外と続けられるものを知っていく。
その積み重ねで、
次の選択肢を考えていけばいいと思っています。
次の転職で同じ失敗を繰り返さないための確認リスト
自分に合わなかった職場の特徴が分かってきたら、次はそれを仕事選びに生かしたいところです。
例えば、私の場合は「営業職だから向いていない」というわけではありませんでした。
新規開拓中心の営業はしんどかった。
でも、既存のお客様と信頼関係を築いていく営業は、比較的長く続けられました。
だから、次に仕事を選ぶなら、職種名だけでなく、実際の仕事内容を確認すると思います。
具体的には、こんな項目です。
| 確認したいこと | 求人票や面接で確認するポイント |
|---|---|
| 仕事内容 | 新規開拓と既存顧客対応の割合は? |
| 仕事の進め方 | 急な依頼や同時進行の仕事は多い? |
| 評価の仕組み | 売上数字だけでなく、仕事の過程も評価される? |
| 人間関係 | 入社後に相談できる上司や先輩はいる? |
| 働くペース | 残業や休日対応はどのくらいある? |
もちろん、すべての条件を満たす会社を見つけるのは難しいでしょう。
求人票や面接だけで、職場の実態がすべて分かるわけでもありません。
それでも、以前の職場で何がつらかったのかを、次の会社への質問に変えておくことには意味があると思います。
例えば、面接でいきなり「人間関係は良いですか?」と聞いても、判断は難しいかもしれません。
それなら、
「入社後、仕事で分からないことがあった場合は、どなたに相談することが多いですか?」
と聞いてみる。
「残業は多いですか?」だけでなく、
「繁忙期には、どのような業務が増えますか?」
と確認してみる。
少し質問を具体的にするだけでも、入社後の働き方をイメージしやすくなります。
そして、忘れたくないのは、条件を確認する目的です。
完璧な会社を見つけるためではありません。
自分が過去に疲れすぎた働き方を、できるだけ繰り返さないため。
転職5回の経験を、単なる失敗で終わらせず、次の選択肢を考える材料にしていきたいと思っています。
実際に転職活動を始めると、求人探しや応募、面接など、考えることがたくさん出てきます。
私自身の転職経験をもとに、疲れすぎずに転職活動を進めるための工夫を、こちらの記事にまとめています。
▶ HSPの転職活動はなぜ疲れる?5回転職した私がやってきた「疲れすぎない進め方」
「HSPに向いている仕事」より、自分が続けやすい条件を探す
「HSPに向いている仕事は何ですか?」
これは、
私自身も何度も調べたことがあります。
検索すると、
いろいろな仕事が出てきます。
一人でできる仕事。
クリエイティブな仕事。
専門性の高い仕事。
在宅でできる仕事。
なるほどな、
と思うものもあります。
でも、
5回転職して、
20年近く会社員を続けてきた今は、
少し違うことを思います。
職種だけで、
向いているかどうかを決めるのは難しい。
ということです。
同じ「営業」でも、働き方はまったく違った
これは、
私自身が一番よく分かっています。
私は長く営業をしています。
でも、
3か月ほどしか続かなかった営業もあれば、
長く続けられた営業もあります。
同じ「営業職」です。
それなのに、
全然違いました。
新規のお客さんへ、
次々と電話をかける営業。
すでに取引のあるお客さんを回る営業。
個人を相手にする営業。
法人を相手にする営業。
数字をどんどん追いかける営業。
お客さんの相談を聞きながら、
社内と調整していく営業。
全部、
「営業」です。
でも、
実際の働き方はかなり違います。
だから、
「HSPは営業に向いていない」
だけでは、
あまり意味がないんですよね。
私自身、
向いていないと思う部分をたくさん持ちながら、
なんだかんだ20年近く営業をしています。
職種名より「一日の過ごし方」を見たほうがいい
もし今、
次の仕事を探すなら、
私は職種名だけではなく、
その仕事で一日をどう過ごすのかを見ると思います。
人と話す時間はどのくらいあるのか。
一人で仕事をする時間はあるのか。
電話は多いのか。
急な対応は多いのか。
複数の仕事を同時に進める必要があるのか。
自分で予定を組めるのか。
毎日違うことをするのか。
ある程度決まった仕事を繰り返すのか。
ノルマや競争は強いのか。
困ったとき、
周りに相談できるのか。
こういうことのほうが、
「営業」「事務」「エンジニア」
という職種名より、
実際の働きやすさに影響することがあります。
たとえば、
「一人でできるからHSPに向いている」
と思って事務職を選んでも、
電話が鳴りっぱなしで、
次々と急ぎの仕事を頼まれる職場なら、
私なら結構疲れると思います。
反対に、
人と接する営業でも、
自分でスケジュールを組めて、
移動中に一人になる時間があって、
知っているお客さんを回る仕事なら、
意外と続けられることもあります。
仕事って、
職種名だけでは分からないんですよね。
私が続けやすかったのは「積み重なる仕事」だった
5回の転職を振り返って、
もう一つ分かったことがあります。
私は、
経験が積み重なっていく仕事のほうが、
比較的続けやすいようです。
昨日覚えた商品知識が、
今日の仕事に使える。
以前対応したトラブルが、
次のトラブルを防ぐヒントになる。
お客さんとの関係が、
少しずつできていく。
一度調べたことが、
次は少し早くできる。
仕事を続けるほど、
ゼロから考えることが少なくなっていく。
こういう仕事は、
私には合っていました。
反対に、
毎回知らない人に自分を売り込む。
次から次へと違うことに対応する。
昨日までの経験が、
あまり今日を助けてくれない。
そんな環境では、
かなり消耗しました。
だから私は、
「何の仕事が向いているか」より、
「経験が積み重なって、明日の自分を少し楽にしてくれる仕事か」
を見るようになりました。
「自分のペースを取り戻せる時間」があるか
もう一つ、
私にとって大切なのが、
自分のペースを取り戻せる時間です。
ずっと人と一緒にいる。
ずっと誰かから話しかけられる。
ずっと電話が鳴っている。
ずっと何かに追われている。
こういう環境が続くと、
私は疲れてしまいます。
だから、
一日のどこかで、
一人で仕事をする。
移動する。
じっくり考える。
一つの仕事に集中する。
そんな時間があるほうが、
続けやすい。
これは、
「一人で働きたい」
ということとは少し違います。
人と関わること自体が、
嫌なわけではありません。
むしろ、
お客さんと話すのは嫌いではありません。
ただ、
人と関わったあとに、
自分のペースへ戻れる時間がほしい。
私の場合は、
そのバランスが大切だったんだと思います。
「気を遣えること」が評価される環境もある
私は、
人の反応を結構気にします。
昔は、
これは完全に弱点だと思っていました。
でも、
仕事によっては、
それが役に立つこともあります。
お客さんが困っていないか。
説明が分かりにくくなかったか。
何か言いたそうではないか。
このまま進めて、
あとで問題にならないか。
そんなことを考える。
考えすぎて疲れることもありますが、
営業では、
「よく気づいてくれたね」
と言ってもらえることもありました。
同じ性格でも、
環境によって、
弱みにも強みにもなるんですよね。
だから、
「自分の弱点を直さなきゃ」
と考えるだけではなく、
今の自分のままでも役に立てる場所はないか。
そんな見方をしてもいいと思います。
「HSPだから」で仕事を決めなくてもいい
HSPという言葉を知ると、
自分のことが少し分かったような気がします。
私もそうでした。
「だから疲れやすかったのか」
「だから人のことを気にしすぎるのか」
そう思えるだけで、
少し楽になることもあります。
でも、
仕事を選ぶときまで、
全部を「HSPだから」で決めなくてもいいと思っています。
HSPだから、
この仕事は無理。
HSPだから、
この仕事を選ばなければならない。
そうなると、
せっかく選択肢を増やすために知った言葉が、
逆に自分の選択肢を狭くしてしまいます。
HSPは、
自分を理解するための一つのヒント。
そのくらいでいいんじゃないでしょうか。
「向いている仕事」が見つからなくても大丈夫
もしかすると、
この記事を読んでいる人の中には、
「結局、自分には何が向いているんだろう」
と思っている人もいるかもしれません。
私も、
いまだによく分かりません(笑)
営業が天職だとは思っていません。
かといって、
営業を20年近く続けている。
転職も5回した。
それでも、
「これこそ自分の仕事だ!」
というものには、
まだ出会っていないのかもしれません。
でも、
最近はそれでもいいと思っています。
天職が見つからなくても、
働くことはできます。
大好きな仕事じゃなくても、
嫌いじゃない仕事なら続けられるかもしれない。
100%自分に合った会社じゃなくても、
すり減りすぎずに働けるなら、
そこも一つの居場所です。
大切なのは、
完璧な仕事を見つけることではなく、
今の自分が続けられる場所を少しずつ探していくこと。
5回転職した私が、
今思っているのは、
そんなことです。
5回転職した私が、40代の今思うこと
5回転職したことを、
私は長い間、
あまり誇れることだとは思っていませんでした。
できれば、
転職回数は少ないほうがいい。
一つの会社で長く働ける人のほうが、
社会人として立派なんじゃないか。
そんな感覚が、
どこかにありました。
特に若いころは、
同級生が同じ会社で働き続けているのを見ると、
「ちゃんとしてるな」
と思ったものです。
一方の私は、
会社を辞めて、
また次の会社へ行く。
そして、
そこでも合わなければ、
また悩む。
転職するたびに、
「今度こそ長く続けなきゃ」
と思っていました。
転職するたびに「今度こそ」と思っていた
別に、
会社を辞めることが好きだったわけではありません。
新しい会社へ行くのは、
毎回不安でした。
また人間関係を一から作る。
仕事を覚える。
会社のルールを覚える。
自分より年下でも、
その会社では先輩という人に教えてもらう。
分からないことだらけの状態から、
また始める。
できれば、
何度も経験したいものではありません(笑)
だから転職するたびに、
「今度こそ、ここで長く働こう」
と思っていました。
それでも、
合わないことはありました。
当時は、
それを失敗だと思っていました。
でも、あのとき辞めなかった人生もあった
40代になって振り返ると、
ときどき考えることがあります。
もし、
3か月で辞めたあの会社を、
「転職したばかりなんだから」
「もう少し我慢しないと」
と続けていたら、
どうなっていただろう。
もちろん、
続けていれば慣れた可能性もあります。
仕事ができるようになって、
楽しくなったかもしれません。
それは分かりません。
でも、
あのとき辞めたから、
その次の会社がありました。
その会社を辞めたから、
また次の仕事がありました。
そうやって、
今につながっています。
人生って、
選ばなかったほうの答えは、
最後まで分からないんですよね。
だから、
「あの転職は正しかった」
とも、
「あれは失敗だった」
とも、
本当のところは分かりません。
ただ、
そのときの自分なりに考えて、
選んできた。
それだけなのだと思います。
転職5回は「失敗の回数」ではなかった
昔の私は、
転職回数を見ると、
「仕事が続かなかった回数」
のように感じていました。
でも、
今は少し違います。
5回転職したということは、
少なくとも5回、
自分の働き方を選び直したということでもあります。
もちろん、
すべてが前向きな転職だったわけではありません。
逃げるように辞めたこともあります。
「もう無理だ」
と思ったこともあります。
次の会社に入って、
「ここも違ったか……」
と思ったことだってあります。
でも、
それも含めて、
自分の人生だったんですよね。
合わなかった。
だから、
もう一度選んだ。
それでも合わなかった。
だから、
また選び直した。
そう考えると、
転職回数は、
失敗した回数ではなく、
選び直してきた回数
とも言えるのかもしれません。
「辞めなかったこと」も、私の選択だった
そして、
もう一つ忘れたくないことがあります。
私は5回転職していますが、
ずっと転職し続けてきたわけではありません。
今の会社では、
長く働いています。
その間にも、
「辞めようかな」
と思ったことはあります。
仕事がしんどかった時期もあります。
ほかの会社が気になったこともあります。
それでも、
辞めなかった。
昔なら、
「何も行動しなかった」
と思っていたかもしれません。
でも今は、
これも一つの選択だったと思っています。
転職することだけが、
人生を選ぶことではありません。
いろいろ考えて、
今いる場所に残る。
それも、
自分で選んだ道です。
40代になると「正解」より「続けられるか」を考えるようになった
20代のころは、
もっと良い会社。
もっと給料の高い会社。
もっとやりがいのある仕事。
そんなものを探していた気がします。
でも40代になった今は、
少し基準が変わりました。
この仕事を、
無理しすぎずに続けられるか。
家に帰ったあと、
ちゃんと自分に戻れるか。
休日まで、
仕事のことで頭がいっぱいにならないか。
家族との時間を持てるか。
そして、
この先も働いていけそうか。
もちろん、
給料も大事です。
やりがいだって、
あったほうがいい。
でも、
それと同じくらい、
「すり減らずに続けられること」
が大切になりました。
キャリアは、きれいな一本道じゃなくてもいい
転職5回。
営業を20年近く。
こうやって文字にすると、
自分でも、
なかなか遠回りしているなと思います(笑)
でも、
人生って、
最初に選んだ道を、
最後までまっすぐ歩かなければいけないものでもないと思います。
こっちかな、
と思って進む。
違ったら、
少し戻る。
別の道へ行く。
そこでしばらく働いてみる。
また違和感が出てきたら、
もう一度考える。
それでいいんじゃないでしょうか。
若いころに決めた仕事が、
40代の自分にも合っているとは限りません。
40代で選んだ働き方が、
50代、60代でも同じとは限りません。
人も変わります。
家族も変わります。
会社も変わります。
大切にしたいものも、
少しずつ変わります。
だったら、
働き方だって、
途中で選び直していい。
遠回りしたから分かったこともある
できることなら、
失敗は少ないほうがいい。
転職だって、
一回で自分に合う会社が見つかれば、
そのほうが楽です。
でも、
遠回りしてしまったなら、
その遠回りまで否定しなくていいと思っています。
私の場合、
5回転職したから、
自分が苦手な環境が分かりました。
どんな営業なら比較的続けやすいのかも、
少し分かりました。
仕事の全部が嫌なのか、
一部分が嫌なのかを、
以前より考えられるようになりました。
そして何より、
「会社を辞めても、人生は続く」
ということも分かりました。
これは、
何度か転職したからこそ、
実感として持てるようになったことです。
会社を辞めることは、
そのときはものすごく大きな出来事に感じます。
でも、
人生全体で見れば、
一つの通過点になることもあります。
今いる場所が、人生の最終地点じゃなくてもいい
今、
仕事がつらい人。
転職しようか迷っている人。
転職を繰り返して、
「また自分は続かなかった」
と思っている人。
今いる場所だけを見て、
自分の人生全部を決めなくてもいいと思います。
ここに残るかもしれない。
別の会社へ行くかもしれない。
まったく違う仕事をするかもしれない。
何年か後には、
今は想像もしていない働き方をしているかもしれない。
私自身、
これから先どうなるのか分かりません。
また転職するかもしれません。
今の会社で働き続けるかもしれません。
会社員とは別の働き方をする日が来るかもしれません。
でも、
それでいいと思っています。
人生は、
一度決めたら変更できないものではありません。
合わなかったら、
考え直していい。
疲れたら、
少し立ち止まっていい。
そして、
また選べばいい。
5回転職した私が、
40代になった今思うのは、
そのくらいです。
遠回りしても、
人生はちゃんと続いていきます。
まとめ|転職してもしなくてもいい。自分には選択肢がある
ここまで、HSP傾向のある私が、5回転職してきた経験について書いてきました。
最初にお伝えしたように、私は転職をすすめたいわけではありません。
5回も転職してきたからこそ、新しい仕事を覚える大変さも、人間関係を一から築く不安も分かっています。
だから、今の会社で働き続けられるなら、それも一つの選択だと思います。
ただ、これまでの経験から、今はこんなふうに考えています。
HSPだから仕事が続かない、とは限らない
以前の私は、仕事がうまくいかないと、
「自分の性格に問題があるのかな」
「気にしすぎる自分が悪いのかな」
と考えていました。
でも、3か月しか続かなかった会社もあれば、長く働けた会社もあります。
私は同じ人間です。
性格が大きく変わったわけではありません。
それなら、仕事が続くかどうかは、自分の性格だけで決まるものではないのでしょう。
仕事内容、人間関係、仕事の進め方、会社の雰囲気。
そうした環境との組み合わせによって、働きやすさは変わります。
今の会社でうまくいかないからといって、「自分はどこへ行ってもダメだ」と決めつけなくていい。
転職を5回経験した今、私はそう思っています。
天職が分からなくても、続けられる条件は見つけられる
5回転職して、自分に向いている仕事が見つかったのか。
そう聞かれると、正直、今でもよく分かりません(笑)。
「これが自分の天職です」と胸を張って言えるわけでもありません。
でも、分かってきたことはあります。
どんな環境で疲れやすいのか。
どんな仕事なら比較的続けやすいのか。
何をすると、ものすごくすり減ってしまうのか。
つまり、私が転職を通して見つけたのは、「向いている仕事」という一つの答えではなく、自分が働き続けるための条件だったのかもしれません。
好きな仕事が分からなくてもいい。
天職が見つからなくてもいい。
ものすごくやりがいを感じなくても、家に帰ったあと穏やかに過ごせる仕事があるなら、それも十分に大切な選択だと思います。
では、HSP傾向のある人は、実際にどんな仕事をしているのでしょうか。
私自身、20年以上営業の仕事をしてきましたが、同じ営業職でも仕事内容や働く環境によって、負担の大きさはずいぶん違いました。
職種名だけで向き・不向きを決めないための考え方を、こちらの記事で紹介しています。
▶ HSPはどんな仕事をしてる?転職5回の私が「職種より大切」と感じたこと
転職することより、選び直せることが大切
40代になると、簡単には仕事を辞められません。
生活があります。
家族があります。
収入のことも考えなければなりません。
だから、今すぐ転職できなくても当然です。
でも、実際に会社を辞めるかどうかと、「ほかにも選択肢がある」と知っていることは別だと思います。
今の会社に残る。
部署を変える。
働き方を相談する。
別の会社を調べてみる。
転職活動だけ始めてみる。
誰かに相談する。
少し時間をかけて考える。
どれも選択肢です。
そして、5回転職した私が、今いちばん伝えたいことがあります。
会社を辞めても、人生は続きました。
転職に失敗したと思ったときも、人生は続きました。
遠回りしても、ちゃんと次の道はありました。
だから、今の仕事がつらくて「このままでいいのかな」と思っているなら、今すぐ答えを出さなくても大丈夫です。
まずは、自分にはどんな選択肢があるのか。
そこから考えてみてください。
転職してもしなくてもいい。
ただ、自分には選択肢がある。
それだけは、忘れないでほしいと思います。
私も、これから先、また働き方を選び直すことがあるかもしれません。
そのときは、そのときです。
人生は、一度決めたら変更できないものではありません。
遠回りしてもいい。
途中で立ち止まってもいい。
そして、また選べばいい。
今日も、まぁいいっかと思える自分でいましょう。
